第46戦術戦闘機中隊
46th TFS Aggressor Squadron Page-2

1980年代後半から1990年代全般に渡り、対立が先鋭化する大陸中共政権での主力戦闘機は、Mig-21のリバースエンジニアリング版(または、海賊版とも言うが)であるJ-7シリーズだった。Su-27の導入も進んでいたが、J-7は改造をしながら進化を進め、圧倒的な数の優位を誇っていたのである。こうした大陸の空軍に対抗するため、Mig-21のサイズや飛行性能に近いF-5Eは、当時としては、最もアグレッサー飛行隊(仮想敵機訓練飛行隊)に相応しい機体であった。46thTFSは、大陸のJ-7を模倣した赤字のModexナンバーを機種に書き込んだシルバー系とベトナム迷彩に身を包んだ系統の2種のマーキングを用いたが このページでは、2002年に展示された所属機を中心に並べてみる事にする。

Wings
シルバー系の他、僅かながらグレー色の入った機体も見られた。46thTFSには、確認されただけでこの系統のF-5Eが少なくとも6~7機はいたはずだ。これにF-5Fを加えれば シルバー系だけで10機近く存在したことになる。
此処から下はベトナム迷彩系のF-5Eを並べてみるが、この日残念ながら迷彩のF-5Fは1機も展示されておらず、落胆した記憶が残っている。ベトナム迷彩のF-5Fも3機は存在しておりF-5Eを加えて 9~10機の勢力だったと想像する。つまり 46thTFSには、18~20機が活躍していたわけである。
台湾におけるF-5Eの最終生産機の編號が「5342」であるから この部隊に配属された機体が、生産後期の新しい機体を優先的に持ってきていることがわかる。但し 当初300番台が多く配備されたのは、桃園の第5大隊であったので 第5大隊がF-16に転換した後 余剰の機体を移動させたことになる。この「5314」も元第5大隊所属であった。ちなみに100番違いの「5214」もこの部隊にいた。
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生憎の雨の中であるが、当時 この基地から遠征で他の基地に出かけて演習をすることが少なかった46thTFS、特にソ連のMig-21を模したこのシルバー塗装(正確には、塗装ではなくジュラルミンの無塗装)タイプが好きだった。46th